絆をかたちに。ウッドフィールドが生まれた理由
こんにちは、ウッドフィールド代表のタカシマです。
みなさんにも、忘れられないワンちゃんとの思い出ってありますか?
私たちが、レザーで首輪やリードを作るようになったきっかけは、
まだ私が小学生の頃に出会った一匹の野良犬との思い出でした。
首輪もリードもしていなかったけれど、
学校帰りに毎日のように遊んだ記憶があります。
言葉は交わさなくても、
ちゃんと気持ちが通じ合っていた――そんな感覚を今でも覚えています。
信頼を“かたち”にしたいと思った日
そんな記憶がずっと心の中に残っていて、
「犬と人との信頼関係を形にできるものってなんだろう?」
と考えるようになりました。
そして気づいたのが、首輪とリードこそが、その象徴だということ。
ワンちゃんにとっては、飼い主のぬくもりを感じるもの。
飼い主にとっては、大切な存在を守るためのもの。
だからこそ、ただ便利なだけの“道具”であってほしくないと思ったんです。
“道具”で終わらせたくなかった理由
でも、当時市場に並んでいたものは、
多くの商品が「持ちやすさ」「汚れにくさ」を優先したものばかりで、
「犬を繋ぐためだけの役割」しか果たしていないように感じたのです。
私にとってはそれがどこか冷たく感じ、
ワンちゃん自身の快適さや、飼い主の想いが置き去りにされているように感じたんです。
もちろん機能性も大切だけれど、首輪やリードはワンちゃん自身が一番身につけるものだからこそ、使い心地や快適さを最優先に考えるべきだと感じました。
想いが込められる首輪とリードを
そしてもう一つ、首輪とリードは「思い出を刻む存在」でもあると私は考えています。
愛犬と共に過ごした時間や、特別な瞬間をいつでも思い出させてくれる大切なもの。
愛用した首輪やリードを見るだけで愛犬との思い出が鮮明に蘇る――そんな商品を作ることにこだわっています。
たとえば…
首に当たる部分はやわらかく、軽くて負担にならないように
無駄な装飾を省いて、愛犬の魅力が引き立つように
「うちの子らしさ」を選んでいただけるよう、豊富な色とサイズ展開に
そうして出来上がったのが、今、私たちが自信をもってお届けしているウッドフィールドの製品たちです。
最初からうまくいったわけではありませんでした
もちろん、最初から順調だったわけではありません。
たとえばレザー選び。
何十種類もの革を取り寄せて、
ひとつひとつ手で触り、重さや柔らかさ、肌ざわりを徹底的に比べました。
自分のほっぺに当てて、心地よさを確かめたこともあるくらいです。
軽すぎると頼りなく、固すぎるとワンちゃんの首に負担がかかる。
そのバランスを見つけるまでに、たくさんの試行錯誤を繰り返しました。
そしてようやくたどり着いたのが、
ウッドフィールドが今使用しているレザーです。
足すのではなく、引く。引き算の美学
「装飾的な可愛さ」を手放す決断も、大きな選択でした。
飾れば飾るほど、首輪は重くなり、バランスも崩れてしまう。
だからこそ私たちは、“足す”ことではなく“引く”ことで美しさを表現することを選びました。
それが、引き算の美学。
機能美を追求した、シンプルで上品なデザインが誕生した理由です。
これからも、「絆をかたちに」
レザーは、時間とともに表情が変わる素材です。
その風合いの変化は、
愛犬との思い出が刻まれていく過程そのものだと、私たちは思っています。
散歩のときも、旅先の思い出も。
ウッドフィールドの首輪やリードが、
あなたと愛犬の時間をそっと記録してくれる“パートナー”であれたら――それが、私たちにとって一番の願いです。
これからもウッドフィールドは、
「道具をつくる」のではなく、絆をかたちにするものづくりを続けていきます。
大切なうちの子との日々が、
もっとあたたかく、もっと愛おしいものになりますように。