Woodfieldが上質レザーにこだわる理由
ウッドフィールドでは、首輪やリードやハーネスやチャームのすべてを「本革」でお作りしています。
合皮ではなく、ナイロンでもなく、自然が生んだ、本物のレザー。
なぜ、手間も時間もかかるこの素材を、あえて選び続けるのか。そこには、私たちが大切にしている“ある想い”があります。
今日はその理由について、少しだけお話しさせてください。
素材選びは、価値観を映すもの
ペット用品には、さまざまな素材があります。
軽くて扱いやすいナイロン、カラフルで個性的なパラコード、手に入りやすいフェイクレザー...
大量生産に向いたそれらの素材は、市場にたくさん流通しています。
けれど私たちは、「作り手の都合」では素材を選びません。
なぜなら、首輪やリードは、ワンちゃんが毎日身につけるもの。
直接肌に触れ、散歩にも寝転ぶ時間にも寄り添うものだからです。
だからこそ、肌ざわりや通気性といった「使い心地」を何よりも大切にしています。
上質な本革という選択は、
ウッドフィールドが大切にしている“想い”の表れなのです。
佇まいの美しさをつくるレザーという素材
レザーは「佇まいとしての美しさ」がある稀有な素材です。
たとえば、ふんわりしたコットンの洋服に、革の艶やかさがひとつ加わるだけで、全体が引き締まり、凛とした空気が生まれる
これは、異なる質感が生む“緊張と調和”のバランスです。
ファッションの世界ではよく知られていることですが、異素材の組み合わせは、スタイルに奥行きをもたらします。
だからこそ、革靴やレザーバッグは、どんな装いにも不思議と馴染み、引き締め役として機能するのです。
ウッドフィールドの首輪やリードも同じです。
洋服を着ているときには首元に品を添え、
洋服を着ていないときでも、それ自体がコーディネートとして成立する。
それは、主張しすぎず、それでいて確かな存在感を放つ“上品”なのです。
物語をまとっていく、唯一の素材
もうひとつ、レザーにしかない大きな魅力――それが「エイジング(経年変化)」です。
愛犬と過ごす日々のなかで、
色は少しずつ深まり、艶を増し、やわらかさを帯びていく。
“使うことで劣化する”のではなく、“使うことで美しく育つ”素材です。
そして、キズやシワさえも、その子との日々が刻まれた証になります。
それはまるで、革という素材が「思い出のアルバム」になっていくような感覚に近いのかもしれません。
あるお客様からこんな声をいただきました。
「白色に近かったヌメ革が飴色に変化してツヤも出てきました。
商品が家に届いた日から愛犬との思い出が形になっているようで、とても嬉しいです。」
こうした声をいただくたびに、レザーが“思い出を刻む素材”であることを、あらためて実感します。
(エイジングしたヌメ革の様子)
同じものは、ふたつとない
レザーは天然素材。
だからこそ、一枚一枚、表情が異なります。しわの入り方も、色合いの濃淡も、質感の個性も、すべてが一点もの。
同じ商品でも、まったく同じ革には二度と出会えません。
私たちはそんな自然が与えてくれた革の持つ魅力をそのまま活かすため、余計な加工は一切加えません。
かといって何もしないわけではなく、
熟練の職人が細部までひとつひとつ、丁寧に仕立てていきます。
あなたと愛犬の思い出を刻むにふさわしい一品であるために__この想いを、私たちの手仕事すべてに込めています。
おわりに
私たちが本革を選ぶのは、自然由来の美しさと、思い出を刻める力がそこにあるからです。
愛犬のそばで、そっと寄り添い、
季節や時間とともに、少しずつ育っていく。
そして、ふと目にしたときに――
あの瞬間の空気や気持ちまでもよみがえるような、
そんな存在になれたなら、私たちにとってそれ以上の幸せはありません。